11月読了本達・・・。12月末に更新。

2013/11/28 06:21

11月読了本達

古典ですが・・・

○自助論

スマイルズの世界的名著 自助論 知的生きかた文庫

スマイルズの世界的名著 自助論 知的生きかた文庫

アメリカの自己啓発本の古典ともいうべき本ですが、
やはり読み継がれるだけの熱量の高さが素晴らしい(良くも悪くも)

紹介される人物も「誰?」なケースもあり、一長一短。
(知っている人も出てきますが・・・)

”誰も社会では助けてくれない、「信じる者は自分だけ。」”
思わずベトナム帰りのランボーか?”というツッコミも成立する位、
究極の「自己☆頼み」です。

自己啓発本は星の数ほど出版されてますが
三日坊主なパターンも多いと思うのです。

如何に「イヤな事を”やらざるを得ない状況”を作り出せるのか」が
どちらかというとキモになりそうな気もするのですけど・・・。

それだけ人間の「楽をしたい」という欲求の強さが
スゴいんだろーなぁと感心。皆もがんばっていただきたい。


○KP法

なんだかビジネス書ばかり続いていますがスミマセン・・・
「KP法」は一言で言うと「紙芝居プレゼン」の略、
スライド等は使わずにA4位の紙を貼っていくプレゼンの仕方の紹介です。 
文中でも触れてますが「KJ法」に名前は”のっている”、という
ちょっと出落ち感アリ、ですが方法論としては理解しやすく、納得です。

パワポで凝ったスライド見てたら、何をしてるのか解んなくなってきた
・・・というか何の説明だっけ?」というケースはあるのではないでしょうか?

プレゼンがシンプルな分中身に凝れる、という点は良い本なのではないでしょうか・・?




ビジネスから一気に落差がある本ですが・・・

○女のコがHなマンガ描いちゃダメですか?:3巻

一定の需要が見込まれるのか、生産される「ジャンルもの」に
「女性が官能(小説&漫画)を書く」というモノがあるのですが。

公式でいうならば、
”セクシーシーンを書かねばならんので協力して下さい
+(彼女の属性×彼&彼女の恋人指数)
+環境要素(お邪魔な友人・先輩)

=エロい?「何か」が生産されるというテンプレ。

きっちりとテンプレ展開で文句無し。

三巻で終了するのもやむなし、かな・・・。
キャラ配置とか出来る事はおよそ手が打たれていたとは思うのですが、うーむ。
エロ不足かな・・・?敗因は・・・?
都条例のアオリもあるのかもしれませんが。
児童ポルノ法の改正とか、難しい話にも及びそうではありますが・・・。


○やさしさをまとった殲滅の時代

「帯」の”若者殺しの時代の続編!”という
言葉に煽られて読んだのですが、
「続編だけど続編じゃない!!」という奇怪なロジックが完成する本書。


正確に言うなら「著者のシリーズ最新作」、
「若者殺し」の続編というよりは補足編。

「若者殺し」は社会制度の緩やかな偏向(あえて変更は使わない)が
マイノリティ(少数派)の若者を食い物にする事により老年世代の
「逃げきり」を謀ろうとする社会の矛盾を書いた労作であったと思うのですが、

”この本の続編なら期待しちゃうね!”とまんまと手に取った私の負け・・・。

講談社にやられた。
ラノベハルヒ解説の章は少し良かったので
そこだけが救い。

本書は1990〜2010年のやんわりと消えた文化を軸に
それらが何の役割を担っていたのか?を考察した本です。
原文は講談社のサイト連載、当初は違うタイトルにて掲載されるという
「売れる為の仕様変更」、通称「リネーム商法」です。

確かに売るのに難しい本ではあるのですが、
帯のコピーは騙しに近いと思う・・・。
1000円しない本だから良し、というのは
ちょっと読者なめてる。 
本自体は真面目な本なだけに・・・。

海底二万里(上・下)

海底二万里(上) (新潮文庫)

海底二万里(上) (新潮文庫)

海底二万里(下) (新潮文庫)

海底二万里(下) (新潮文庫)

会社の方がスゴく好きだった事が判明し、
「ぼんやり」覚えていた内容を確認するために読み直した訳です。
 もうナディアの原作でしょ?位の認識しか存在してなかったのですが
150年位前の世界を舞台にした海洋小説としてはスゴい先端技術かつ
科学的知識の正確さに舌をまくハメに。

ベルヌすげー。

細かい所はきっと他のブログの方が解説して
下さってる事だと思うので省略しますが、
ワタクシ的には「物語の方法論」的にアプローチしてみますと、
主人公の海洋学者が”どこかに行って帰ってくる”モチーフは
「千の顔を持つ英雄」よろしく、

千の顔をもつ英雄〈上〉

千の顔をもつ英雄〈上〉

神話オルフェウスや黄泉の世界にいったイザナギ
昔話なら浦島太郎的な話であり”物語の強度”がある話だなぁ、と
思った次第でございます。

ネモ船長が何と戦っているかは、文章読んでいくと「ぼんやり」と理解できるのですが、
2000年代に頭がチューンされているワタクシですから
「いや、フランスもそうとう植民地とか酷いですよ」とかツッコミは入ります。

同作者の「15少年漂流記」なぞ読みますと

十五少年漂流記 (新潮文庫)

十五少年漂流記 (新潮文庫)

当時の国のイメージが理解できて面白いのですが・・・。

さすがにGPSとか無い時代の話なので、
今読みますと、絶対にアメリカ政府に狙われる話になりそうで、
どこの「レッドオクトーバー」やら「エネミーオブアメリカ」な
展開になるのかと気が気ではありません。

ハリウッドが映画化したら「沈黙の」シリーズ「潜水艦」版になるのか・・・
セガールの”只のコック”が暴れまわる話になりそうで・・・ネモ船長の扱いに困ります。
 日本なら漫画沈黙の艦隊」がそのままネモ船長の焼き直しで笑えます。

国際平和の理想主義に燃えるトコなんか「そっくりそのまんま。」
たぶんベルヌの遺族に訴えられたら負けると思うなぁ、コレって・・・。

萌えにも発展しそうで怖いですな、いやもう有るか・・・?

 ここで一句、
「ふと思う、二万里萌えたら”艦これ”か。」(←いや、アルペジオ?)

なんだか変なオチに。


○Kiss×sis :12巻

Kiss×sis(12) (KCデラックス)

Kiss×sis(12) (KCデラックス)

先生ルートを回収に。しかし採尿とは
またマニアックな方向に・・・
某先生は昔から尿関係はお好きですな・・・。



○マージナルオペレーション:1巻

アフタヌーン連載の時に読んだのは
二話からだった事が判明。

原作:芝村祐吏(ガンパレードマーチ)に引かれて読んでみたのです・・・
原作小説は未読です。

マージナル・オペレーション 01 (星海社FICTIONS)

マージナル・オペレーション 01 (星海社FICTIONS)

(5巻まで出てるんですな・・・)


なので純粋に漫画だけの感想になるのですけども、
物語は7年引きこもりな主人公、勤務先の倒産でやむなく職を選ぶも
民間(笑)警備会社(米国の戦争下請け会社)に就職というのも
スゴい展開ですが、アフガンっぽい所に派遣されて”戦術補佐”って・・・。

物語のツッコミもさることながら一巻での主人公・・・

「メンタル弱すぎません?」

風俗しか楽しみが無いのに未経験で悶絶とか、人を殺した?件で逡巡しまくり。

いや、こういう会社は「殺しアリ」でしょ?
とかまぁ、平成ライダー最新作”鎧武(ガイム)”の主人公も一度挫折する件は、
「物語の方法論」のイロハのイ。初歩の常道ではありますが、「覚悟完了」とっととして
いただきたいなぁ、と小言。

漫画自体は”軍事組織として人材不足過ぎない?”とか
本当に思う展開で「どうかと」思うのです。 
こんな会社で「物資の運搬」とかしてたら速攻殺されるなぁ、と。

こんな軍事会社でトラックなんぞ運転してたら
「命、いくつあっても足りない状態」で
作戦立ててる奴の所に殴り込み確定です。


ここから先は予想ですけど、
主人公拉致されて、きっと美少女ゲリラと
いちゃいちゃしながら部族か国の独立戦争
駆り出されて・・おなじみの「策謀」で米国と渡り合いながら、
まぁ「なんとか巧くやる」という話を予想。
(もちろん戦争の話なのでビターな展開もアリでしょう。スパイス的にね・・・)という
ドコの孔明か。

先をあえて小説で読まずにじっくりツッコミながら読む、
という「全体的に」楽しい漫画。

帯のコピーもまた楽しい。
「30歳ニート、異国で知る世界の現実に震える!」

・・・うーん。
”ヒネリ”が面白くて、どちらかというと
ワタクシが震える・感はありますが。

あと通訳の人のおっぱいはデカすぎです。
そこは良いと思います。
「大きぃおっぱい」は男子を幸せにします。


マンガネタ11月

○スピリッツ no.49 11.18号
おやすみプンプン連載終了、完結。
まさか殺人まで行ってしまうとは・・・
なプンプンも終了。「え、いいのコレで?」
という感はありますが。

少年マガジン no.49
さよなら絶望先生」久米田新連載
「せっかち伯爵と時間泥棒」・・・
あえて赤松の「UQholder」には触れないで
おきます・・・ビックネームですが、作者のリハビリ漫画かと思う・・・。

○少年サンデー no.49
氷球姫 常盤木監督の過剰な愛情
美少女アイスホッケープレイヤーの”姫”を
ひたすら愛でる主人公(にしてストーカー)の高校生、その「女子愛」ゆえに様々な
美点を引き出し、チームを勝利に・・・
導く予定(まだ試合まで連載数がない)。

本作はスポーツマンガにおける「鬼門」
「アイスホッケー」に果敢にチャレンジする意欲作と
ワタクシは受け止めております。

というのも「ホッケー漫画は当たらない」
ヤングジャンプ掲載の「スピナマラダ!」

たしか月刊マガジンにも昔あったはず。
いずれも「ブーム」までにはほど遠い実績で終了。

アイスホッケー自体が日本ではマイナースポーツ扱いなので遺憾ともしがたいのですが、
「もう少しなんとかならんものか?」と。

いや、そんなにスポーツ熱くないので、
本音は「正直どうでもいい」のですが、

このジャンルを代表する一本をそろそろ出してもらわないと・・・

野球だったら「ドカベン」、

相撲だったら「あぁ播磨灘」とか「どす恋ジゴロ
ああ播磨灘 (1) (講談社漫画文庫)

ああ播磨灘 (1) (講談社漫画文庫)

どす恋ジゴロ 巻の壱・男芸者

どす恋ジゴロ 巻の壱・男芸者

剣道だったら「六三四の剣」など。
このジャンルに、この「一本」があるだけで
「語り」に軸ができるんですけど、こと「アイスホッケー」に関しては・・・不毛地帯

がんばっていただきたいものです・・・。

ヤングマガジン no.50
風間やんわり氏逝去

「たべれません」の脱力4コマで

食べれません(1) (ヤンマガKCスペシャル)

食べれません(1) (ヤンマガKCスペシャル)

長期連載の風間やんわり氏が
亡くなっていた件が掲載誌の
ヤングマガジンで発表。


毎週きっちり「すげーな・・・」とオチを用意する才能の人。
単行本購入まではしてませんでしたが、
コレを期に買おうかな・・・。やすらかに・・・合掌。

○同ヤングマガジン
みんなエスパーだよ!第二部完

書かれたコピーがまたスゴかった。
”風呂敷はどこまで広がるのか?”
ってお前「確信犯だな!!」とツッコミ。
次は世界か・・・?

ヤングジャンプ:「ハマトラ」:新連載

漫画は「ブラッドラッド」の小玉有起。(原作は別な方・・・)
現代日本を舞台に異能力をもつ「能力者(ミニマムホルダー)」の「推理」でバトルな漫画。
 ワンピース的「能力者」は怪物的筋力を武器に密室殺人?(いや痴漢か)などを
実行したりするのですが、外見は普通の人間とまったく変わらないので判別不能

能力者育成の「学園」から逃げた能力者を捕まえたりする漫画です。

なるほど、「デッカード」が捕まえたりするアレね?と
カンの良い方は分かると思います。

「推理パート」と「異能を武器に戦う」、ジョジョ的な要素と探偵物・語なエッセンス。

アニメ化(すでに)決定で漫画はPR用というマルチメディア展開
誰がメシウマかは知りませんが、
面白いものになれば皆がハッピー。

ハマトラ公式 http://hamatorapj.com/
ハマトラヤンジャンプ公式 http://d.hatena.ne.jp/urakimura/admin

がんばっていただきたいものです・・・。

ヤングアニマル :「三浦の別マン。」

ベルセルク未完問題(まだソコまで行ってませんがワタクシの中では、ほぼ確定事項)
で世間をザワザワさせる三浦健太郎の短期別連載「ギガントマキア」。 

甲虫人類”どうやら人間に酷い目にあっている(ネイティブアメリカン的歴史)”に
レスリング(つーかプロレスか?)で勝負を挑む人間のお話・・・。

いろいろ溜まってるんだろうなぁ、と思わせる内容です・・・
変に設定細かいとか
もうベルセルクの件はそっとしてあげる事にしました・・・(涙)

スカートの下は「なにもはいてない」妖精に癒される件は
男のロマン・・・」いや、
本当に漫画家としては”たまって”いるだろうなぁと思うのです・・・。
描きたいネタが全部ベルセルクに使える訳ではないと思うので・・・



===11月はこんな感じで通り過ぎましたです。===============

ワタクシ的には会社からまた人が去り、
恒常的に忙しさが慢性化・・・
残った人間で仕事が頭割りされエリアが増える仕事が増える、
という悪循環・・・「・・・10円も給料増えてませんが、何か?」と
悪態の一つもつきたくなります。

おちおちパソコンも開けない・・・

そんな中で静かに更新中・・・では1月(できれば・・・)に
またお会いしましょう・・・orz


(最近ミスが多いのもきっと本人がどうこう、というより
物理的に仕事が多いだけ、と信じたいのです・・・。)