12月読了本達

12月読了本達

ワンパンマン5巻

ワンパンマン 5 (ジャンプコミックス)

ワンパンマン 5 (ジャンプコミックス)

恒例の一発で倒す漫画でございます。
深海王との対決を終えてB級ヒーロー昇格。
「本当のヒーロー」とは何か?
(ここでの問いが”正義”とは?
にならないトコがポイントですが)


ある意味での「日本的美学」をも感じさせる
ヒーロー像が描かれている訳です。


哲学といってもよいかもしれません。
ただ”強い”だけではない。



目立つヒーロー、アメコミ型ヒーロー達は
その能力故の「社会との軋轢」やら「自意識」の
問題にさいなまれる傾向があるようですが、
本作の問題設定は若干異なる所に設定されて
いる所が楽しく、新しい点ですな・・・。


 もちろん、従来のヒーローも(変態含む)
描かれているので、それはそれで。

次も期待大。 週間ジャンプやヤングジャンプ
等で描かれた警察署襲撃ネタとか猫探しネタも
それなりに楽しかったですけどね・・・。
フブキ&タツマキネタはあるんだろうか・・・?



ワタシの川原泉 2巻

少女漫画も読んでいた幼年期のワタクシにとって
川原泉」は、なかなか「複雑な感情」を刺激する作家
だった事は否定できません。 


単純な「恋愛が上手くいってよかったね」という
王道モノではあるのですが、その主人公の不幸の
バリエーションが規格に入っていない感覚。

なんとなく世間とのギャップがある、とか
恋愛に乗り遅れ感がある、とか色々。

割とご飯とかオヤツ食べるなどの描写が多いし、
老人描写等のそこら辺も含めて
「ちょっと違う作家」の印象が残る作家だったのです。


本作のワタクシ的な肝部分は
「架空の森」とか再読できてよかったわぁ・・・。
「あー・・・コレ読んだ読んだ・・・。」という
オチを理解していても年齢を重ねたことによる
こちらの”引き出しの多さ”が泣きにつながるという・・・



「ヴァンデエミール・葡萄月の反動」は王道、
かつ。ツボが押されて困る・・・。

作者1983年デビューという事で、
アラフォーのワタクシにドンピシャ。余計に
ヒットしちゃったのかなぁ・・・?



ぜつりん!4巻

ぜつりん! 4 (4) (ビッグコミックス)

ぜつりん! 4 (4) (ビッグコミックス)

ラッキースケベ」が連発体質の主人公が
世界を救う・という、まぁバカ話です。

エロの「ジャンプ解釈」という・・・。

「次に会う敵が強くなる>エロ方面で」

主人公の究極変身技が”戦艦ヤマト”的な波動砲チック攻撃、
という点もフロイト的解釈が刺激される一冊。 

バカ漫画、と切るのは簡単ですが
掘ってみると意外と深い所にたどり着くかも
しれません・・・よ。



ちっ恋! 1・2巻

ちっ恋! 1 (ちゃおコミックス)

ちっ恋! 1 (ちゃおコミックス)

ちっ恋! 2 (ちゃおコミックス)

ちっ恋! 2 (ちゃおコミックス)

背が高い事に悩む主人公中学女子、好きになったのは
学年一身長の低いバスケ部男子だった・・・
というラブコメです。 

富士山さんは思春期」と話は被りますが、

「方向性がまったく違う」為に
同じネタでも仕上がりは全然別。 

「当たり前じゃねーか!」とワタクシに
ツッコむのは構いませんが、この「富士山さん」は
いかにもな男子目線・・・。エロスを逃すまいと
丁寧に描き込む業の深さといったら・・・。

「これが男子向けの読者サービスって奴か!!」
「”この漫画がスゴい”○位、ってこういう事か!」
 
男であることの”罪の深さ”を意識させられました。
まぁ、かたや小学生女子が読む漫画であり、もう一冊は
青年誌連載である、という事を差し引いても感じる
違和感といったら無い。

例えていいますと、「秋葉ブログ」を見た後に
「HONZ」訪れるようなものです。




PとJK 1・2巻

えーとポリスメン男子22歳に恋しちゃった16歳の
お話です。一巻終了時点で「結婚決定!」の驚異の
フラグ立てっぷりに「最近の漫画は展開が早い!」
驚かされます・・・。 まぁ「16歳から見た22歳は
かなり大人に見えるんだろうなぁ・・・」という価値観ギャップを描く本作、
「同校生に恋」する作品が多い中(学生なんだから当たり前か)


ちょっと毛色の変化が感じられますな。 


2巻ではPの過去ネタも振られつつ、
3巻へ引っ張る・・・まぁワタクシ視点は完全にP上司の
山本さん視点。見守るオッサンです完全に。
もう絶対にJKと何かって無理だな・・・。子供すぎる・・・。



子どもはなぜ勉強しなくちゃいけないの?

子どもはなぜ勉強しなくちゃいけないの?

子どもはなぜ勉強しなくちゃいけないの?

各界の著名人に「何故勉強するの?」という根拠を
聞いてみようという趣旨の本作。 


ある意味で親の「子供に対する哲学のなさ」が伺えますが、
そんな疑問は忘れてしまった、という親が多いのでしょうか・・・?
(自分も思ってた疑問には答えられるようになっていて欲しいなぁ・・・)

本作は子どもに読ませるパートと大人が読める様に作っている
(難しい表現だな)な”二部構成”が新しい作り方です。
 
 養老孟司茂木健一郎藤原和博福岡伸一
板東眞理子・瀬戸内寂聴内田樹荒俣宏
硬軟あわせた方々に聞いてみた結論とは・・・?



まぁ一読してみてはいかがでしょうか。と。


結論は考えてみては?というパターンあり、
人類の歴史からときほぐしてみたり、
学校使いこなしのノウハウから逆算してみたり・・・
「なるほどー」が詰まっており、子どもに「どうして?」と聞かれた時に
「こんな疑問も答えられないのか」
クールな反応をされずにすむかもしれませんよ。


ブラックジャック創作秘話4

いろんな関係者のインタビューから巨大な宇宙、
手塚治虫」を掘り起こす労作第4巻。


漫画は吉本浩二漫画アクション
「バイクで初恋の人に会いに行く」実録漫画を
執筆したあの方と原作・宮崎克(ゴメン、調べてないや)
原作者の調べる労力たるや「大変だな、」といつも
思わせられる本作も4巻ですか・・・。


「事実にもとづいて構成されたフィクション」な訳ですが、
「誠から出る嘘」というか不思議な話。

なにより「編集」やら「印刷所」の人がこんなに
出てくるマンガはかつてないだろうな・・・と
思わせられつつ人間・治虫の顔が伺えて楽しい・・・。
(実際大変だっただろうけど)


とにかくいつでも「締め切り」に追われてる手塚。
仕事人間もここまでくると幸せかも。


共感クリエーション

共感クリエーション

共感クリエーション

私の共感はわきおこせなかったって事で。
理屈や理念は正しく、間違えてはいないけれども
本として読むのはちょっと堅すぎ。つーか面倒くさい。

なんか報告書読んでるみたい。

エンタメ要素フルカット!な印象で残念。
ネタとしては悪くないけども・・・。


2014年の論点100

今年のまとめ、というか・・・

「何が問題になってるの?」位に適当に手に取ったのですが
”一つの設問に両論併記で論点2つにしている所”
もあり、率直な印象では「コレって水増し?」と思わなくもない点も。
*1

あー・・・抜き書きするだけでも面倒な・・・。
文春的には「コレが問題」という文春史観であり、
皆様にとっての問題は別な所に存在する、でしょうが・・・。

一年を俯瞰するには良い本かもしれません。

個人的には児童ポルノ法案改定?のニュースが
一番気になっておりますが・・・。
(文中では一切触れてませんが)


12月28日段階で11冊か・・・年々減る読書量。 
これが大人になるという事ですな。時間がねぇ・・・

あ、あとは「明けましたおめでとう。」です。

1月3日におやき食べながら更新中。
皆様”お出かけ”で時間が空いたので・・・。
生きてるだけで全て良し!で今年も乗り切ろうと画策中です。

*1:
目次から拾いますと

1・消費増税と国内経済×6
  TPP関連      ×3
  著作権延長問題  ×2
  シェールガス革命 ×2
  リニア着工 ×1
  2014期待の新産業×6
(3Dプリンタ・グーグルグラスとは?
エコカー・電子出版・ビッグデータ
イプシロンロケット
一部日本とは関係ない解説が混じっているのがご愛敬か
  東京五輪 ×1

2・国内政治(右傾問題) ×6
  安倍政権女性人事 ×1
  国会「ねじれ」解消問題×2
  自民圧勝の政党危機 ×3
  憲法改正論争     ×2
  東アジア問題と日本NSC ×1
  日米関係新時代    ×1
  普天間移転問題    ×2

3・皇室の変化      ×2

4・海外情勢韓国反日ネタ ×2
  (韓国非難系で対立軸無し)
  北朝鮮・核&経済   ×1
  中国リスク      ×3
  中東混迷エジプト・イラン×2
  新生バチカン     ×1

5・スポーツ ソチ五輪  ×1
  東京五輪(翼賛ネタ) ×2
  野球×2・ゴルフ×1柔道×1
  サッカー       ×1

6・「3・11」以降
  風化×2 原発再可動 ×2
  (汚染水問題はデータ項目で処理)

7・社会 
  失われた「野心」   ×2
  氾濫する老人の「性」 ×2
  少子高齢化対策    ×3
  揺らぐ労働環境    ×2
  外国人労働者     ×1
  年金破綻?問題    ×1

8・生活
  危険な中国食品    ×2
  鰻・鯨・鹿 各×1 (計3)

9・教育
  体罰否定肯定     ×2
  お受験・タブレット教育
  ロースクール崩壊・国際教養大学
  統計学教育再生は家庭から
          各1(計6)
10・医療・科学
      DNA鑑定乳房切除×2
          過剰医療×2
         出生前診断×1 
  異常気象・首都水没 各×1

11・文化・芸能 半沢直樹42%
    あまちゃん・宝塚100年
     歌舞伎・ポスト宮崎駿
 古書店・ 富士山世界遺産登録
         各×1(計7)