12月読了本達

12月読了本達

ワンパンマン5巻

ワンパンマン 5 (ジャンプコミックス)

ワンパンマン 5 (ジャンプコミックス)

恒例の一発で倒す漫画でございます。
深海王との対決を終えてB級ヒーロー昇格。
「本当のヒーロー」とは何か?
(ここでの問いが”正義”とは?
にならないトコがポイントですが)


ある意味での「日本的美学」をも感じさせる
ヒーロー像が描かれている訳です。


哲学といってもよいかもしれません。
ただ”強い”だけではない。



目立つヒーロー、アメコミ型ヒーロー達は
その能力故の「社会との軋轢」やら「自意識」の
問題にさいなまれる傾向があるようですが、
本作の問題設定は若干異なる所に設定されて
いる所が楽しく、新しい点ですな・・・。


 もちろん、従来のヒーローも(変態含む)
描かれているので、それはそれで。

次も期待大。 週間ジャンプやヤングジャンプ
等で描かれた警察署襲撃ネタとか猫探しネタも
それなりに楽しかったですけどね・・・。
フブキ&タツマキネタはあるんだろうか・・・?



ワタシの川原泉 2巻

少女漫画も読んでいた幼年期のワタクシにとって
川原泉」は、なかなか「複雑な感情」を刺激する作家
だった事は否定できません。 


単純な「恋愛が上手くいってよかったね」という
王道モノではあるのですが、その主人公の不幸の
バリエーションが規格に入っていない感覚。

なんとなく世間とのギャップがある、とか
恋愛に乗り遅れ感がある、とか色々。

割とご飯とかオヤツ食べるなどの描写が多いし、
老人描写等のそこら辺も含めて
「ちょっと違う作家」の印象が残る作家だったのです。


本作のワタクシ的な肝部分は
「架空の森」とか再読できてよかったわぁ・・・。
「あー・・・コレ読んだ読んだ・・・。」という
オチを理解していても年齢を重ねたことによる
こちらの”引き出しの多さ”が泣きにつながるという・・・



「ヴァンデエミール・葡萄月の反動」は王道、
かつ。ツボが押されて困る・・・。

作者1983年デビューという事で、
アラフォーのワタクシにドンピシャ。余計に
ヒットしちゃったのかなぁ・・・?



ぜつりん!4巻

ぜつりん! 4 (4) (ビッグコミックス)

ぜつりん! 4 (4) (ビッグコミックス)

ラッキースケベ」が連発体質の主人公が
世界を救う・という、まぁバカ話です。

エロの「ジャンプ解釈」という・・・。

「次に会う敵が強くなる>エロ方面で」

主人公の究極変身技が”戦艦ヤマト”的な波動砲チック攻撃、
という点もフロイト的解釈が刺激される一冊。 

バカ漫画、と切るのは簡単ですが
掘ってみると意外と深い所にたどり着くかも
しれません・・・よ。



ちっ恋! 1・2巻

ちっ恋! 1 (ちゃおコミックス)

ちっ恋! 1 (ちゃおコミックス)

ちっ恋! 2 (ちゃおコミックス)

ちっ恋! 2 (ちゃおコミックス)

背が高い事に悩む主人公中学女子、好きになったのは
学年一身長の低いバスケ部男子だった・・・
というラブコメです。 

富士山さんは思春期」と話は被りますが、

「方向性がまったく違う」為に
同じネタでも仕上がりは全然別。 

「当たり前じゃねーか!」とワタクシに
ツッコむのは構いませんが、この「富士山さん」は
いかにもな男子目線・・・。エロスを逃すまいと
丁寧に描き込む業の深さといったら・・・。

「これが男子向けの読者サービスって奴か!!」
「”この漫画がスゴい”○位、ってこういう事か!」
 
男であることの”罪の深さ”を意識させられました。
まぁ、かたや小学生女子が読む漫画であり、もう一冊は
青年誌連載である、という事を差し引いても感じる
違和感といったら無い。

例えていいますと、「秋葉ブログ」を見た後に
「HONZ」訪れるようなものです。




PとJK 1・2巻

えーとポリスメン男子22歳に恋しちゃった16歳の
お話です。一巻終了時点で「結婚決定!」の驚異の
フラグ立てっぷりに「最近の漫画は展開が早い!」
驚かされます・・・。 まぁ「16歳から見た22歳は
かなり大人に見えるんだろうなぁ・・・」という価値観ギャップを描く本作、
「同校生に恋」する作品が多い中(学生なんだから当たり前か)


ちょっと毛色の変化が感じられますな。 


2巻ではPの過去ネタも振られつつ、
3巻へ引っ張る・・・まぁワタクシ視点は完全にP上司の
山本さん視点。見守るオッサンです完全に。
もう絶対にJKと何かって無理だな・・・。子供すぎる・・・。



子どもはなぜ勉強しなくちゃいけないの?

子どもはなぜ勉強しなくちゃいけないの?

子どもはなぜ勉強しなくちゃいけないの?

各界の著名人に「何故勉強するの?」という根拠を
聞いてみようという趣旨の本作。 


ある意味で親の「子供に対する哲学のなさ」が伺えますが、
そんな疑問は忘れてしまった、という親が多いのでしょうか・・・?
(自分も思ってた疑問には答えられるようになっていて欲しいなぁ・・・)

本作は子どもに読ませるパートと大人が読める様に作っている
(難しい表現だな)な”二部構成”が新しい作り方です。
 
 養老孟司茂木健一郎藤原和博福岡伸一
板東眞理子・瀬戸内寂聴内田樹荒俣宏
硬軟あわせた方々に聞いてみた結論とは・・・?



まぁ一読してみてはいかがでしょうか。と。


結論は考えてみては?というパターンあり、
人類の歴史からときほぐしてみたり、
学校使いこなしのノウハウから逆算してみたり・・・
「なるほどー」が詰まっており、子どもに「どうして?」と聞かれた時に
「こんな疑問も答えられないのか」
クールな反応をされずにすむかもしれませんよ。


ブラックジャック創作秘話4

いろんな関係者のインタビューから巨大な宇宙、
手塚治虫」を掘り起こす労作第4巻。


漫画は吉本浩二漫画アクション
「バイクで初恋の人に会いに行く」実録漫画を
執筆したあの方と原作・宮崎克(ゴメン、調べてないや)
原作者の調べる労力たるや「大変だな、」といつも
思わせられる本作も4巻ですか・・・。


「事実にもとづいて構成されたフィクション」な訳ですが、
「誠から出る嘘」というか不思議な話。

なにより「編集」やら「印刷所」の人がこんなに
出てくるマンガはかつてないだろうな・・・と
思わせられつつ人間・治虫の顔が伺えて楽しい・・・。
(実際大変だっただろうけど)


とにかくいつでも「締め切り」に追われてる手塚。
仕事人間もここまでくると幸せかも。


共感クリエーション

共感クリエーション

共感クリエーション

私の共感はわきおこせなかったって事で。
理屈や理念は正しく、間違えてはいないけれども
本として読むのはちょっと堅すぎ。つーか面倒くさい。

なんか報告書読んでるみたい。

エンタメ要素フルカット!な印象で残念。
ネタとしては悪くないけども・・・。


2014年の論点100

今年のまとめ、というか・・・

「何が問題になってるの?」位に適当に手に取ったのですが
”一つの設問に両論併記で論点2つにしている所”
もあり、率直な印象では「コレって水増し?」と思わなくもない点も。
*1

あー・・・抜き書きするだけでも面倒な・・・。
文春的には「コレが問題」という文春史観であり、
皆様にとっての問題は別な所に存在する、でしょうが・・・。

一年を俯瞰するには良い本かもしれません。

個人的には児童ポルノ法案改定?のニュースが
一番気になっておりますが・・・。
(文中では一切触れてませんが)


12月28日段階で11冊か・・・年々減る読書量。 
これが大人になるという事ですな。時間がねぇ・・・

あ、あとは「明けましたおめでとう。」です。

1月3日におやき食べながら更新中。
皆様”お出かけ”で時間が空いたので・・・。
生きてるだけで全て良し!で今年も乗り切ろうと画策中です。

*1:
目次から拾いますと

1・消費増税と国内経済×6
  TPP関連      ×3
  著作権延長問題  ×2
  シェールガス革命 ×2
  リニア着工 ×1
  2014期待の新産業×6
(3Dプリンタ・グーグルグラスとは?
エコカー・電子出版・ビッグデータ
イプシロンロケット
一部日本とは関係ない解説が混じっているのがご愛敬か
  東京五輪 ×1

2・国内政治(右傾問題) ×6
  安倍政権女性人事 ×1
  国会「ねじれ」解消問題×2
  自民圧勝の政党危機 ×3
  憲法改正論争     ×2
  東アジア問題と日本NSC ×1
  日米関係新時代    ×1
  普天間移転問題    ×2

3・皇室の変化      ×2

4・海外情勢韓国反日ネタ ×2
  (韓国非難系で対立軸無し)
  北朝鮮・核&経済   ×1
  中国リスク      ×3
  中東混迷エジプト・イラン×2
  新生バチカン     ×1

5・スポーツ ソチ五輪  ×1
  東京五輪(翼賛ネタ) ×2
  野球×2・ゴルフ×1柔道×1
  サッカー       ×1

6・「3・11」以降
  風化×2 原発再可動 ×2
  (汚染水問題はデータ項目で処理)

7・社会 
  失われた「野心」   ×2
  氾濫する老人の「性」 ×2
  少子高齢化対策    ×3
  揺らぐ労働環境    ×2
  外国人労働者     ×1
  年金破綻?問題    ×1

8・生活
  危険な中国食品    ×2
  鰻・鯨・鹿 各×1 (計3)

9・教育
  体罰否定肯定     ×2
  お受験・タブレット教育
  ロースクール崩壊・国際教養大学
  統計学教育再生は家庭から
          各1(計6)
10・医療・科学
      DNA鑑定乳房切除×2
          過剰医療×2
         出生前診断×1 
  異常気象・首都水没 各×1

11・文化・芸能 半沢直樹42%
    あまちゃん・宝塚100年
     歌舞伎・ポスト宮崎駿
 古書店・ 富士山世界遺産登録
         各×1(計7)

訂正:ラブリーコミューンではなく。

先日の記事で一つ訂正が。

ドキドキプリキュアの某Padに似てるアイテム名は
「ラブリーコミューン」ではなく
「マジカルラブリーパッド」でした。

ドキドキ!プリキュア マジカルラブリーパッド

ドキドキ!プリキュア マジカルラブリーパッド

関係各位の方にお詫びいたします・・・。

いや、熱心な方に怒られたからではありませんよ。
間違いに気が付き、訂正するだけですからね。
誤解のないように。

11月読了本達・・・。12月末に更新。

2013/11/28 06:21

11月読了本達

古典ですが・・・

○自助論

スマイルズの世界的名著 自助論 知的生きかた文庫

スマイルズの世界的名著 自助論 知的生きかた文庫

アメリカの自己啓発本の古典ともいうべき本ですが、
やはり読み継がれるだけの熱量の高さが素晴らしい(良くも悪くも)

紹介される人物も「誰?」なケースもあり、一長一短。
(知っている人も出てきますが・・・)

”誰も社会では助けてくれない、「信じる者は自分だけ。」”
思わずベトナム帰りのランボーか?”というツッコミも成立する位、
究極の「自己☆頼み」です。

自己啓発本は星の数ほど出版されてますが
三日坊主なパターンも多いと思うのです。

如何に「イヤな事を”やらざるを得ない状況”を作り出せるのか」が
どちらかというとキモになりそうな気もするのですけど・・・。

それだけ人間の「楽をしたい」という欲求の強さが
スゴいんだろーなぁと感心。皆もがんばっていただきたい。


○KP法

なんだかビジネス書ばかり続いていますがスミマセン・・・
「KP法」は一言で言うと「紙芝居プレゼン」の略、
スライド等は使わずにA4位の紙を貼っていくプレゼンの仕方の紹介です。 
文中でも触れてますが「KJ法」に名前は”のっている”、という
ちょっと出落ち感アリ、ですが方法論としては理解しやすく、納得です。

パワポで凝ったスライド見てたら、何をしてるのか解んなくなってきた
・・・というか何の説明だっけ?」というケースはあるのではないでしょうか?

プレゼンがシンプルな分中身に凝れる、という点は良い本なのではないでしょうか・・?




ビジネスから一気に落差がある本ですが・・・

○女のコがHなマンガ描いちゃダメですか?:3巻

一定の需要が見込まれるのか、生産される「ジャンルもの」に
「女性が官能(小説&漫画)を書く」というモノがあるのですが。

公式でいうならば、
”セクシーシーンを書かねばならんので協力して下さい
+(彼女の属性×彼&彼女の恋人指数)
+環境要素(お邪魔な友人・先輩)

=エロい?「何か」が生産されるというテンプレ。

きっちりとテンプレ展開で文句無し。

三巻で終了するのもやむなし、かな・・・。
キャラ配置とか出来る事はおよそ手が打たれていたとは思うのですが、うーむ。
エロ不足かな・・・?敗因は・・・?
都条例のアオリもあるのかもしれませんが。
児童ポルノ法の改正とか、難しい話にも及びそうではありますが・・・。


○やさしさをまとった殲滅の時代

「帯」の”若者殺しの時代の続編!”という
言葉に煽られて読んだのですが、
「続編だけど続編じゃない!!」という奇怪なロジックが完成する本書。


正確に言うなら「著者のシリーズ最新作」、
「若者殺し」の続編というよりは補足編。

「若者殺し」は社会制度の緩やかな偏向(あえて変更は使わない)が
マイノリティ(少数派)の若者を食い物にする事により老年世代の
「逃げきり」を謀ろうとする社会の矛盾を書いた労作であったと思うのですが、

”この本の続編なら期待しちゃうね!”とまんまと手に取った私の負け・・・。

講談社にやられた。
ラノベハルヒ解説の章は少し良かったので
そこだけが救い。

本書は1990〜2010年のやんわりと消えた文化を軸に
それらが何の役割を担っていたのか?を考察した本です。
原文は講談社のサイト連載、当初は違うタイトルにて掲載されるという
「売れる為の仕様変更」、通称「リネーム商法」です。

確かに売るのに難しい本ではあるのですが、
帯のコピーは騙しに近いと思う・・・。
1000円しない本だから良し、というのは
ちょっと読者なめてる。 
本自体は真面目な本なだけに・・・。

海底二万里(上・下)

海底二万里(上) (新潮文庫)

海底二万里(上) (新潮文庫)

海底二万里(下) (新潮文庫)

海底二万里(下) (新潮文庫)

会社の方がスゴく好きだった事が判明し、
「ぼんやり」覚えていた内容を確認するために読み直した訳です。
 もうナディアの原作でしょ?位の認識しか存在してなかったのですが
150年位前の世界を舞台にした海洋小説としてはスゴい先端技術かつ
科学的知識の正確さに舌をまくハメに。

ベルヌすげー。

細かい所はきっと他のブログの方が解説して
下さってる事だと思うので省略しますが、
ワタクシ的には「物語の方法論」的にアプローチしてみますと、
主人公の海洋学者が”どこかに行って帰ってくる”モチーフは
「千の顔を持つ英雄」よろしく、

千の顔をもつ英雄〈上〉

千の顔をもつ英雄〈上〉

神話オルフェウスや黄泉の世界にいったイザナギ
昔話なら浦島太郎的な話であり”物語の強度”がある話だなぁ、と
思った次第でございます。

ネモ船長が何と戦っているかは、文章読んでいくと「ぼんやり」と理解できるのですが、
2000年代に頭がチューンされているワタクシですから
「いや、フランスもそうとう植民地とか酷いですよ」とかツッコミは入ります。

同作者の「15少年漂流記」なぞ読みますと

十五少年漂流記 (新潮文庫)

十五少年漂流記 (新潮文庫)

当時の国のイメージが理解できて面白いのですが・・・。

さすがにGPSとか無い時代の話なので、
今読みますと、絶対にアメリカ政府に狙われる話になりそうで、
どこの「レッドオクトーバー」やら「エネミーオブアメリカ」な
展開になるのかと気が気ではありません。

ハリウッドが映画化したら「沈黙の」シリーズ「潜水艦」版になるのか・・・
セガールの”只のコック”が暴れまわる話になりそうで・・・ネモ船長の扱いに困ります。
 日本なら漫画沈黙の艦隊」がそのままネモ船長の焼き直しで笑えます。

国際平和の理想主義に燃えるトコなんか「そっくりそのまんま。」
たぶんベルヌの遺族に訴えられたら負けると思うなぁ、コレって・・・。

萌えにも発展しそうで怖いですな、いやもう有るか・・・?

 ここで一句、
「ふと思う、二万里萌えたら”艦これ”か。」(←いや、アルペジオ?)

なんだか変なオチに。


○Kiss×sis :12巻

Kiss×sis(12) (KCデラックス)

Kiss×sis(12) (KCデラックス)

先生ルートを回収に。しかし採尿とは
またマニアックな方向に・・・
某先生は昔から尿関係はお好きですな・・・。



○マージナルオペレーション:1巻

アフタヌーン連載の時に読んだのは
二話からだった事が判明。

原作:芝村祐吏(ガンパレードマーチ)に引かれて読んでみたのです・・・
原作小説は未読です。

マージナル・オペレーション 01 (星海社FICTIONS)

マージナル・オペレーション 01 (星海社FICTIONS)

(5巻まで出てるんですな・・・)


なので純粋に漫画だけの感想になるのですけども、
物語は7年引きこもりな主人公、勤務先の倒産でやむなく職を選ぶも
民間(笑)警備会社(米国の戦争下請け会社)に就職というのも
スゴい展開ですが、アフガンっぽい所に派遣されて”戦術補佐”って・・・。

物語のツッコミもさることながら一巻での主人公・・・

「メンタル弱すぎません?」

風俗しか楽しみが無いのに未経験で悶絶とか、人を殺した?件で逡巡しまくり。

いや、こういう会社は「殺しアリ」でしょ?
とかまぁ、平成ライダー最新作”鎧武(ガイム)”の主人公も一度挫折する件は、
「物語の方法論」のイロハのイ。初歩の常道ではありますが、「覚悟完了」とっととして
いただきたいなぁ、と小言。

漫画自体は”軍事組織として人材不足過ぎない?”とか
本当に思う展開で「どうかと」思うのです。 
こんな会社で「物資の運搬」とかしてたら速攻殺されるなぁ、と。

こんな軍事会社でトラックなんぞ運転してたら
「命、いくつあっても足りない状態」で
作戦立ててる奴の所に殴り込み確定です。


ここから先は予想ですけど、
主人公拉致されて、きっと美少女ゲリラと
いちゃいちゃしながら部族か国の独立戦争
駆り出されて・・おなじみの「策謀」で米国と渡り合いながら、
まぁ「なんとか巧くやる」という話を予想。
(もちろん戦争の話なのでビターな展開もアリでしょう。スパイス的にね・・・)という
ドコの孔明か。

先をあえて小説で読まずにじっくりツッコミながら読む、
という「全体的に」楽しい漫画。

帯のコピーもまた楽しい。
「30歳ニート、異国で知る世界の現実に震える!」

・・・うーん。
”ヒネリ”が面白くて、どちらかというと
ワタクシが震える・感はありますが。

あと通訳の人のおっぱいはデカすぎです。
そこは良いと思います。
「大きぃおっぱい」は男子を幸せにします。


マンガネタ11月

○スピリッツ no.49 11.18号
おやすみプンプン連載終了、完結。
まさか殺人まで行ってしまうとは・・・
なプンプンも終了。「え、いいのコレで?」
という感はありますが。

少年マガジン no.49
さよなら絶望先生」久米田新連載
「せっかち伯爵と時間泥棒」・・・
あえて赤松の「UQholder」には触れないで
おきます・・・ビックネームですが、作者のリハビリ漫画かと思う・・・。

○少年サンデー no.49
氷球姫 常盤木監督の過剰な愛情
美少女アイスホッケープレイヤーの”姫”を
ひたすら愛でる主人公(にしてストーカー)の高校生、その「女子愛」ゆえに様々な
美点を引き出し、チームを勝利に・・・
導く予定(まだ試合まで連載数がない)。

本作はスポーツマンガにおける「鬼門」
「アイスホッケー」に果敢にチャレンジする意欲作と
ワタクシは受け止めております。

というのも「ホッケー漫画は当たらない」
ヤングジャンプ掲載の「スピナマラダ!」

たしか月刊マガジンにも昔あったはず。
いずれも「ブーム」までにはほど遠い実績で終了。

アイスホッケー自体が日本ではマイナースポーツ扱いなので遺憾ともしがたいのですが、
「もう少しなんとかならんものか?」と。

いや、そんなにスポーツ熱くないので、
本音は「正直どうでもいい」のですが、

このジャンルを代表する一本をそろそろ出してもらわないと・・・

野球だったら「ドカベン」、

相撲だったら「あぁ播磨灘」とか「どす恋ジゴロ
ああ播磨灘 (1) (講談社漫画文庫)

ああ播磨灘 (1) (講談社漫画文庫)

どす恋ジゴロ 巻の壱・男芸者

どす恋ジゴロ 巻の壱・男芸者

剣道だったら「六三四の剣」など。
このジャンルに、この「一本」があるだけで
「語り」に軸ができるんですけど、こと「アイスホッケー」に関しては・・・不毛地帯

がんばっていただきたいものです・・・。

ヤングマガジン no.50
風間やんわり氏逝去

「たべれません」の脱力4コマで

食べれません(1) (ヤンマガKCスペシャル)

食べれません(1) (ヤンマガKCスペシャル)

長期連載の風間やんわり氏が
亡くなっていた件が掲載誌の
ヤングマガジンで発表。


毎週きっちり「すげーな・・・」とオチを用意する才能の人。
単行本購入まではしてませんでしたが、
コレを期に買おうかな・・・。やすらかに・・・合掌。

○同ヤングマガジン
みんなエスパーだよ!第二部完

書かれたコピーがまたスゴかった。
”風呂敷はどこまで広がるのか?”
ってお前「確信犯だな!!」とツッコミ。
次は世界か・・・?

ヤングジャンプ:「ハマトラ」:新連載

漫画は「ブラッドラッド」の小玉有起。(原作は別な方・・・)
現代日本を舞台に異能力をもつ「能力者(ミニマムホルダー)」の「推理」でバトルな漫画。
 ワンピース的「能力者」は怪物的筋力を武器に密室殺人?(いや痴漢か)などを
実行したりするのですが、外見は普通の人間とまったく変わらないので判別不能

能力者育成の「学園」から逃げた能力者を捕まえたりする漫画です。

なるほど、「デッカード」が捕まえたりするアレね?と
カンの良い方は分かると思います。

「推理パート」と「異能を武器に戦う」、ジョジョ的な要素と探偵物・語なエッセンス。

アニメ化(すでに)決定で漫画はPR用というマルチメディア展開
誰がメシウマかは知りませんが、
面白いものになれば皆がハッピー。

ハマトラ公式 http://hamatorapj.com/
ハマトラヤンジャンプ公式 http://d.hatena.ne.jp/urakimura/admin

がんばっていただきたいものです・・・。

ヤングアニマル :「三浦の別マン。」

ベルセルク未完問題(まだソコまで行ってませんがワタクシの中では、ほぼ確定事項)
で世間をザワザワさせる三浦健太郎の短期別連載「ギガントマキア」。 

甲虫人類”どうやら人間に酷い目にあっている(ネイティブアメリカン的歴史)”に
レスリング(つーかプロレスか?)で勝負を挑む人間のお話・・・。

いろいろ溜まってるんだろうなぁ、と思わせる内容です・・・
変に設定細かいとか
もうベルセルクの件はそっとしてあげる事にしました・・・(涙)

スカートの下は「なにもはいてない」妖精に癒される件は
男のロマン・・・」いや、
本当に漫画家としては”たまって”いるだろうなぁと思うのです・・・。
描きたいネタが全部ベルセルクに使える訳ではないと思うので・・・



===11月はこんな感じで通り過ぎましたです。===============

ワタクシ的には会社からまた人が去り、
恒常的に忙しさが慢性化・・・
残った人間で仕事が頭割りされエリアが増える仕事が増える、
という悪循環・・・「・・・10円も給料増えてませんが、何か?」と
悪態の一つもつきたくなります。

おちおちパソコンも開けない・・・

そんな中で静かに更新中・・・では1月(できれば・・・)に
またお会いしましょう・・・orz


(最近ミスが多いのもきっと本人がどうこう、というより
物理的に仕事が多いだけ、と信じたいのです・・・。)

10月読了本達。

12月に更新する・・・「10月読了本」達・・・。
もう12月も正直終わりなのですが・・・


○ your diary 1巻

your diary 1 (ジェッツコミックス)

your diary 1 (ジェッツコミックス)

元々、原作が「エロゲ」だったせいか
展開もきっちりなぞると言いますか・・・ 

”オスを中心に形成されるハーレム空間”
それを「心地良い」と感じられる感性の
持ち主であるかどうか!?が試金石になる本。

いわゆる”BMG(ボーイミーツガール)モノ”も「少女マンガ」もありますが

この「甘さ」は好き嫌いがはっきりしそうだな、というお話です・・・。

○やみキュン!2巻

やみキュン! 2

やみキュン! 2

ちなみに1巻は
やみキュン! 1

やみキュン! 1

闇金+萌え」という恐怖の「二身合体」
生み出したキマイラともいう本作、
やはり無理が祟ったのか短命に終わってしまいました。


いや、何でも「萌やすと勝ち」的風潮がありますが
(陸海空なアレとかね・・・(スト魔女・戦車乙女・鑑これ・・)
方向性自体は間違っていない・・ハズ。
このキメラ漫画もスパイスの配合如何では持ち直すかも。


別な漫画がこの「闇金+萌え」を
昇華させてくれる事を願ってやみません。


とはいえ、主人公の持つ「タブレットPC」が時代を感じさせる本作。
「ドキドキプリキュア」しかり2010年代を感じさせる
一冊になったのは間違いありません・・・。

ドキドキ!プリキュア ドキドキ変身! ラブリーコミューン)

ドキドキ!プリキュア ドキドキ変身! ラブリーコミューン

ドキドキ!プリキュア ドキドキ変身! ラブリーコミューン

昔は”変身コンパクト”で少し前は”携帯電話”、
現在”スマホ”・・・オトナの持つアイテムに
「アコ☆ガレ」のある少女には
たまらんアイテムなのでしょうな・・・。



○人間は色々な問題について
どう考えていけば良いのか

エッセイ中心にこの筆者の本を最近読んでますが、
この人の思考法ってやっぱり「理系」で合理的・・・
いわゆる情緒的なものに引っ張られないとでも言いますか、
それがうまく「人生に作用できた人」で、そこを勘違いすると
宝くじ買って満足するだけの人になりそうなイヤな予感・・・。


読後ふと思ったのは「ブッダ」ってこんな感じの思考法だったのでは?という疑問。
本書のキモは「抽象化して考えてみよう」なのですが
「究極の抽象化」って「自分の人生の視点の抽象化」であって、
「なんでも相対化」して考えちゃうと限りなく
「合理的(ロジカル)に悟りが開ける」感じが。


カースト」で苦しんでるけど、それって脳が
そう感じているだけで「本当は苦しんでないよ」みたいな
”抽象化力”の発揮と言いますか。
「その苦しみは脳が生み出している幻ですよ」のような・・・
何もかも無関心になりそうで少し怖い感じ・・・


○読書HACKS!
知的アウトプットにつなげる超インプット術 (文庫版)

以前単行本になった時に読みましたが、
文庫化にあたり書き下ろしを加えた
修正版。 さらに読書ハック。

まぁ、速読と言うよりは「飛ばし読み」の
コツ、もしくは大量に読むヒント集。

大きな文脈をザックリ大量に処理する読み方としては
この手の読み方で問題ないと思いますが、
本書で触れている様に「あくまでビジネス書HACK」
文章をきめ細やかに読んで楽しむ「読書」とは異なる本なので・・・

自分の「頭」に何かを足したい時にはこのハック役に立ちますが、
「心」に何かを足したい時には役にたたない読書法。

TPOは大事に使いこなそう、という本です。



○さらば食料廃棄

さらば、食料廃棄 捨てない挑戦

さらば、食料廃棄 捨てない挑戦

海外ドキュメンタリー映画を軸に語られる
データと映画のMIX文章。

賞味期限と消費期限の混同により大量廃棄される食物を通じて
先進国の浪費がいかに後進国の食料事情に影響を与えているかが
本書で示されております。 

もう漁業は規制かけないと危険、という話もなかなかスゴイ。
陸揚げする前に50%捨てているとか衝撃のデータ。 

バナナやコーヒーの商業作物の大量栽培による環境の影響とか・・・

いやーコワイ。 これは危険。
目の前にすぐ見えないだけに始末が悪い。

普段買い物をするスーパーでも”流通の肥大化”による食品廃棄の現実とかね・・・

自身もスーパーでバイトしたことあるけど
練り物とか日付ずれたら即OUT。即廃棄。
持ち出し禁止。腐ってなんかいないわけですよ

ロスは少なくしてる方だと思うけど、
それでも毎日出るから・・・・コワ。

そんな昔の事を思い出してしまいました。

店としては廃棄ロスの分も計算して商品の値段に乗せているから
痛くも痒くもないのですが、
コスト負担は消費者が回り廻ってしている訳で。

何気ない選択が先進国で行われる度に
後進国に歪みとして出てしまう、という
ジレンマが本書で提示されてます

自宅でも捨てるのは”皮”位のモノですが
「冷蔵庫に入れっぱなしで痛んだもの」は廃棄してしまうだけに、
「無駄を出さない、なるべく食べきる。」意識がついたような。



○てとくち:1巻

無口な美少女”浪人”と(もうこの段階でオッサンは違和感・・・)
よくしゃべる主人公の少年が江戸的世界の中で事件の解決にあたる本作。

作品の謎解きは主人公、剣戟はお嬢さんが担当するという・・・
時代ものは”権力で解決する”水戸黄門鬼平系作品になじみが深いだけに
本作はむしろ「シャーロック・ホームズ?」な印象。 
権力を背景にしないで謎解き?(事件解決)というスタイルが・・・。
三匹が斬る」的な印象も・・・二匹だけど。


言葉のトリックで情報を引き出したりする主人公の両親は強盗に殺されており、
いずれ女剣士の父公金横領疑惑(の犯人と)となんらかの形で交錯する予定(のはず)。
まぁ、先生の描く女性がまた拝めるだけでも良しとしよう・・・。

ダーウィンズゲーム:2巻

スマホでバトル(=リアル殺し合い)。
もう、この手のネタは新鮮味が無い部分も
散見しますが、本作は「バトルに負ける」と
”何処かに転送されているらしい?”のが
キモでございます。 

漫画「神アプリ」は捕獲したりすればGAMEOVERですが、この

神アプリ 1 (ヤングチャンピオンコミックス)

神アプリ 1 (ヤングチャンピオンコミックス)

漫画はマヂで「殺(コロ)試合・・・」


最強ヒロインをゲットした主人公、さて
バトルロイヤルに巻き込まれ・・・て③巻へ。
つづきが気になる漫画ではあります。


○南鎌倉女子自転車部:4巻

なんか話が熊さん(ぬいぐるみ着用)とバトル!になっていて
なんか変だな、と思いましたら3巻未読。

南鎌倉高校女子自転車部 03 (BLADE COMICS)

南鎌倉高校女子自転車部 03 (BLADE COMICS)

読んでから出直します・・・


アメリカが劣化した本当の理由

アメリカが劣化した本当の理由 (新潮新書)

アメリカが劣化した本当の理由 (新潮新書)

タイトルがきゃっちーな分で掴まれましたけど、
本作は法律や大統領制度からくるシステムの歪みが「アメリカが劣化した理由」
であるという視点から書いているのですが、

ワタクシは端的に言いますと、
キリスト教清教徒)の持つ独善性の暴走」
「大国である事の驕り」
アングロサクソン(白人)イズム」の三点が劣化の原因だと
思うのですが、皆様どうでしょう・・・?

そもそも「ゴッドブレス(神の祝福を受けた)アメリカ」なる言葉が存在すること自体が
「全ての人間に原罪がある」とする耶蘇教の観点からもう「ズレてる」と思うのですが。 
本書とは見解の相違という事でで・・・。



○一万円起業

1万円起業

1万円起業

ネーミングの勝利はあると思う・・・。
参考事例は120%海外ネタなので、
英語圏のマーケットの広さとガラパゴな
日本とは単純に比較にならんと思うのですが
そこら辺のツッコミはありません。

ただ、「考え方」とかビジネスの展開のコツという
「ノウハウ」要素は十分かつ最低限の事は書いてある。
以前他の「起業ビジネス書」を読んだときよりは
「易しくかつ読みやすく書いてあるな」、と思ったのも事実。

講談社新書の「ビジネスをつくる仕事」よりは素人にオススメしやすい。(←何様だ)



覆面系ノイズ:①巻

覆面系ノイズ 1 (花とゆめCOMICS)

覆面系ノイズ 1 (花とゆめCOMICS)

引っ越ししてしまった少年の面影を
追い求めて歌い続ける主人公・・・

別な少年との出会いと本命少年との三角関係と、
高校生生活、そして歌手活動。

叫ぶ(というか歌なんですけど)事でしか自分を表現できない
”もどかしさ&せつなさ”・・・
10代の頃の「心の牙を研ぐこと」位しかできなかったあの頃読んだら
「ハマるんだろうなぁ〜」という・・・

コレを感性豊かな10代で読める貴方は
「幸せモノだよ?」とオッサンは語るね。

○だから荒野

だから荒野

だから荒野

平凡な主婦がブチきれて家出。
さまようお話です。

現代日本の精神性といいますか・・・。

なんとなく山本直樹の「ありがとう」にも
通じる無力感というか、本作はきちんと
お話自体は着陸してるので不快な点は控えめです。
(次男のgdgdっぷりがイイ・・・)


人間最後は一人で荒野に立つんだよ、的な
ちょっと虚無入りそうなイメージが
現代日本っぽい感じ・・・ま、ココが
「ありがとう」的な感じなんですけど。

話自体は「主婦あるある」的な
イライラが蓄積されていき”ブチ切れる”、
というかつての映画「バカヤロー」的な
ストレスのかかり具合からスタートしまして
・・・主婦の方、楽しめます・・・。
主婦以外も楽しめますけど。


幸せの青い鳥は自分の身近に、というオチも込みの話なんですけど、
荒野感というか、荒涼とした感じは平成日本の2010年代じゃないと
得ることの出来ない皮膚感覚といいますか、リアリティがねぇ・・・。
後で読んでもこの感覚は共有出来ないと思われます・・・。


以上が10月読了本でした。



=======マンガネタ======

ヤングマガジン誌で「モンクロチョウ」連載終了。
童貞男子の「やるせなさ」をトレースした本作、
”中年になっても童貞マインドって残るよ”
教えてあげたくなる老婆心・・・。

「ひがみ」と「そねみ」がナイマゼになった感じといいますかねぇ・・・。

作中では本命より身近な(好きではない)女性と性行為にはげんだり、
見せつけたりしてましたが、暗い童貞時代をすごした未成年の主張としては

「できただけいいじゃん!!(叫び)」ですけどね。
 
ワタクシが例のマンガ少年だったら、交尾中の後ろから金属バットですよ。

いや、ホントに。鉛筆ですんで良かったな、と。

まぁ個人的な感想はともかく。

思春期の暗い情動を男女ともに描きだしてくれた漫画に感謝かな〜・・・


作家トム・クランシー逝去

本は未読なんですけど、映画「レッドオクトーバーを追え!」の方・・・

レッド・オクトーバーを追え!  スペシャル・コレクターズ・エディション [Blu-ray]

レッド・オクトーバーを追え! スペシャル・コレクターズ・エディション [Blu-ray]

ゲーム方面で有名ですよね、
レインボーシックス」とかのシリーズ。

(クランシー氏がゲーム業界に与えた影響)
http://www.4gamer.net/games/036/G003691/20131004090/

軍事テクノロジー+ミステリーという点では
メタルギアの先祖」といってもいいかな・・・?ご冥福を祈ります。



やなせたかし逝去
アンパンマンの作者にして「手のひらを太陽に」の人だったとは・・・95歳。
遅咲きの人だったんですね・・・。
ま、TVで散々やってたのでもういいや。



○電撃4コマ事件

電撃プレイステーションの付録に
ゲームモチーフの4コマ漫画小冊子が
ついてくるのですが(電撃4コマ)、
連載作品の「ちいさいお姉さん」という作品。

ちいさいお姉さん (電撃コミックス EX 電撃4コマコレクション 140-1)

ちいさいお姉さん (電撃コミックス EX 電撃4コマコレクション 140-1)

(八巻にもなってたんだ・・・)

いつのまにか「結婚してた!」
おおオおおおおオォおおおっ!
(声にならない叫び)

”初恋の姪っ子が知らぬ間に「オンナ」になっていた感”は
ワタクシに「言葉に出来ない衝撃」を与えた訳ですが・・・。
なんでしょう、この気持ちは・・・。

えーと10月のマンガネタは
以上でございます・・・

11月に続く・・・。

(現在確認したところ、世間はもう12月・・・最終更新はいつになるのか恐怖がつのります・・・)

【お題特別編】秋の夜長は読書感想文をブログに書こう!・・・って書いてるよ!(9月読了本達・・・)

9月読了本達をさくっと紹介です・・・


甘々と稲妻」:一巻 

甘々と稲妻(1) (アフタヌーンKC)

甘々と稲妻(1) (アフタヌーンKC)

妻をなくした高校教師:犬塚は
5歳の愛娘つむぎの為に日々苦戦中。
忙しさにかまけて「ちゃんとしたご飯」を
食べさせていなかった事に気がつき愕然と
するのです・・・。

「ご飯」は亡き妻担当、自分は無調理。
偶然知り合った自分の教え子
(副担任なので本人無自覚)の
無表情女子、飯田小鳥に料理修行の
弟子入りをすることに。

しかし彼女は包丁が苦手、さて・・・
どうする?どうなる・・・?

静かに始まる小鳥の片思いと、
料理の出来映え、娘つむぎの元気な
「ごはんの食べっぷり」、そして
”誰かと食卓を囲む事”の幸せが
じんわり感じさせる描写が素敵。
ワタクシ的なツボは4話の黄金週間の話。
「おウチでテント」が出てくるんですけど
これは・・・!「これはいいモノだぁ!!」
とついコーフン。(ゲスな意味では無く)

”誰かと時間を共有する”って実は贅沢な
事なんですなー・・・と。


新世界より:4巻

やはり小説の漫画化は一冊二巻ぐらいの
ペースで進むんだなぁ、と。ここからは
”「化けネズミ」のターンでお送りします”
原作読み終えた時は底意地の悪い、というか
ビターなラストに「ギャー!」としたものですが、
あとラスト二巻(たぶん)に向けて多くの人が
ワタクシと同じトラップにハマるのかと想像すると、
ついニヤニヤ。

(でもきっと勘の良い人は分かるハズ・・・)

小説読んでから漫画版を読むと漫画では
「ここはこうしたのか」とか、
「盛り上げるのにここの視点は変更されてるんだな」とか
演出上の差異が確認できて面白い。

ワタクシのイメージでは「化けネズミ」は
カピバラ」っぽい感じでしたが、漫画は
より凶暴っぽいデザインで、コレはコレで。


○ヒトヒトリフタリ8巻:完結

”某ドラ○もんの「女神の泉」”に入ったと思われる
”良い管直人”が主人公な漫画、完結。
”死を目前に高潔になる主人公”という
モチーフは黒沢監督の「生きる」を彷彿とさせますが、

昨今の原発問題も絡んで。

2013年の影を色濃く受けた漫画でした。

ニードレス 16巻:完結
 

NEEDLESS 16 (ヤングジャンプコミックス)

NEEDLESS 16 (ヤングジャンプコミックス)

途中から読んだので若干意味不明な所は
残りますが、「まぁ、いいか。」
主人公の叫びが熱い訳です。
多分、渾身のギャグ
「山田が〜!」の件が
本当にわからない飛び飛び読書。 もう読書と言えないなコレ。


あとで読み直したいなぁ・・・
バカっぽい所は結構買いなんですが。
機会があれば是非。


○美少女超常決戦!コトミラージュ:1巻

コトミラージュ~美少女超常決戦! ~ (チャンピオンREDコミックス)

コトミラージュ~美少女超常決戦! ~ (チャンピオンREDコミックス)

宇宙人に変身パワーをもらった生徒会長、
琴野ことみ、”町おこし(アレ?)”と平和を守るために
今日も変身だぁ・・・!という。まぁ、アレです。テンプレで。 
いいものはテンプレ化するのです。
様式美になるのです。

○デフレの正体

人口の推移でデフレ化してるよ〜、
経済対策はズレてるよーという本作は3年前の本ですが
大枠では間違ってないと思う。
 
景気というよりは「消費傾向が二極化してる」事と
(実質賃金の低下によりお金のかけ方に変化が生じている)
老人人口の増加で通貨の使用量に変化が、という本書の主張は
一読の価値ありですが”政策担当者としては、わかっていて
実行できない・しない”という部分もあるでしょうから、
まぁ、議論の下敷きとしては良い部分もある、と思います。

さすがにアベノミクス的政策に
はっきりNOを突きつける記述内容に、
「ですよねー」とプチ突っ込み。
もう正直言って「トリクルダウンとか無いから。」
と言いたいです。
「年金を共済化しろ!」
というのは良いアイディアだと思いますが・・・。


世相ネタ(9月〜)

安達祐実の写真集がでるそうです。
バツイチ子持ちの需要ってどれくらい・・・

でも、ビックダディの妻の本だってバカ売れ
するくらいだから油断はできませんな。

安達祐実写真集「私生活」

安達祐実写真集「私生活」

二冊も出るとは、好評なのか・・?
世間では塾女ブームだしなぁ。
なんだか親戚の女の子を見るような遠い目で
「不憫さを噛み締める感」が出てくるのは何故だろう・・・。


めだかボックス22巻:完結
特に語るべきトコはないですけど・・・
維新も誰かが何とかしてくれる(漫画化&アニメ化)と
読めるのは本当に謎。文体が多分駄目なんだろうナァ・・・。


SOUL CATCHER(S) :1巻発売
音楽による効果の視覚化という面白い
アイディアで新ジャンル開拓へジャンプの
挑戦がはじま・・・るのかなぁ?
アンケートとか大丈夫なのか、多少不安な
位置にいるようですが・・・。

コンプティーク10月号に「鑑これ」付録で本誌品薄に。
・・・なったらしいですよ。(タレコミ情報)
ワタクシは未プレイなのでうっかりした事は言えませんが・・・。

時事ニュース

任天堂の「旧社長」山内氏無くなる。
軍平によろしく。
もし、歴史のIFが叶えられるなら、
SFCのCDアダプタの件は発売したらどうなったんだろう、と
考えるときがございます。
安らかに・・・合掌。

ではまた来月・・・

8月読了本達

8月読了本達

ワンパンマン 四巻

ワンパンマン 4 (ジャンプコミックス)

ワンパンマン 4 (ジャンプコミックス)

一撃で片づける恒例のシリーズも
既に四巻に突入し、次の相手は
隕石だったり「魚人族」だったり。
(「ワンピースか?」などと小さく
ツッコミを入れてしまいますが)

”タンクトップタイガー”の兄が出てきたりとか、
新ヒーローの”プリプリプリズナー”とか
そう・・・変態達の狂宴というか。

それにつけても「そう、ヒーローって限りなく”変態”なんだ」
と思い出させてくれる感じが湧いてくるというか、
バットマン」なんか最近オシャレというか「カッコよく見せる」
演出がなされているせいか
この種類の違和感を忘れていたんですけど。

あの妙に体にピッタリするスーツは
”変態”にしか着ることができない代物でしょう・・・?
「違う」というアナタ。

もし”お前がスーパーヒーロー的能力の持ち主”だとしても、
「お前着れるのか、アレを?」と小一時間(略)

”変態”でしょう・・・?第一目立ち過ぎません?



次巻も期待。


震える牛

震える牛 (小学館文庫)

震える牛 (小学館文庫)

発刊時話題だったので「いつか読む」
つもりでいたのに、文庫になってから
リベンジ・・・。遅すぎた・・・。
狂牛病”自体がもう風化しつつある
ネタだったのに、さらに文庫化で年数が。

食品偽装なども今日的なテーマで
あったのですが、ネタの鮮度の問題が
嫌でも意識させられて。

小説の「賞味期限」というものを
意識させられる結果に。

小説自体は刑事のアリバイ崩しと
いうか、一見不可解な「点と線」
いかにほぐしていくかに主眼がおかれて
いて「企業&経済の暗部」をメインで
読みたかったワタクシとも粗期が生じた模様・・・ネタ元はダイエーですな。
あとエリックの「ファーストフードが世界を食いつくす」などを読むと
理解が深くなかなーと。

ファストフードが世界を食いつくす

ファストフードが世界を食いつくす

「郊外化」の問題なども絡ませて
面白い作品ではあったんですけどね・・・
「今日(こんにち)」すぎるテーマで
作品を書くと「ネタが陳腐化しやすい」、
という印象を受けた作品でした。

話自体は面白いと思うんだけど。
読んだ時期がワタクシには悪かった・・・。

○地球戦争1・2巻

地球戦争 1 (ビッグ コミックス)

地球戦争 1 (ビッグ コミックス)

地球戦争 2 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)

地球戦争 2 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)

アフタヌーンに変な連載を書いてたなぁ、
とフト思い出すのです。
ダッチワイフを捨てて普通の女性と結婚する
というようなお話描いていたような。
(たぶん”僕はおとうと”という作品だったと思う)

巻末に載っている対談が面白い。

つーかリアルタイム(90年代)で
アフタヌーン読んでいたワタクシには
本気で楽しいんですけど!
トニーたけざきとか)

オッサンの繰り言はともかく

物語は18世紀イギリスに(映画)宇宙戦争よろしく
宇宙人が攻め込んできて、逃げまどう孤児院出身の少年と
貴族階級出身の少女が出会い、
互いにひかれてゆく・・・
王道の少年の成長物語でありながら
どうやら宇宙人とも何らかの「取引」をしているらしい商人と
世界転覆の陰謀がうずまく世界を
舞台に冒険が繰り広げられ・・・る
ハズ。 多分。

各話”決め”のページが昔の
銅板印刷風に加工されているのが
結構楽しかったりするんです。
(作り方も紹介されてました)
物語もまだまだ序盤。今後が楽しみ。

補足:文中でアフタヌーン連載&しかも
原作(小原)・作画(トニーたけざき)の豪華
コンビで描くよ!とか言ってたんですが
8・24発売のアフタヌーン誌から短期集中
連載開始って嬉しい悲鳴。
つーかオッサンにしかわからんネタ
スミマセン。

○猫田のことが気になって仕方がない

はい。少女マンガです。物語は
転校生生活が長くて「いまいちクラスに
とけ込む努力を放棄したシニカル少女」が
主人公。転校先の学校で何故か頭に
猫のかぶりもの」をしてる
「猫田」少年に出会います・・・って
それは気になるわ!(大阪ツッコミ)
自分以外の他人にはふつうの顔に
見えているらしい・・・謎。

もしかしたら豚?くれないの。
紅の豚

まぁ、昔主人公と会ってるな、これは。
と未来の物語を予測。
(個人の感想です)

○俺物語 四巻

俺物語!! 4 (マーガレットコミックス)

俺物語!! 4 (マーガレットコミックス)

まさかお姉さんまでフォローされる
ネタだったとは・・・。後は
大和にライバルキャラが!という
四巻です。ハイ。

○僕は問題ありません

僕は問題ありません (モーニング KC)

僕は問題ありません (モーニング KC)

前作「変身のニュース」よりは
マイルドに変身した”気がする”一冊。

 やはり初見の驚きは(若干リテラシー
上がっている分)少ないものの、学校を
モチーフに描かれている作品の多さが
(全八話中、学校・学生ネタが4本)
印象に残る訳ですが。

全体に今回はグッドエンド仕様と
いいますか、世間的にみると不幸でも
心の内側ではそうでもない的な状況が多く、
「アイロニカル人生」などという造語で
乾杯したくなる出来。

子供にはわかりにくい状況が支配していた
前作と比べ、今作は消費しやすくなった、といいかえても良いかもしれません。

しかし分かりやすさと、作劇上の不条理さは諸刃の剣、
そこを軽やかに越えていく作者の力量が
「才能ってオソロシイ・・・」
と思うのです。

どちらかというと「アニメで萌えー」というよりは
「舞台劇」の方がしっくりくる感じなのは方向性が近いんだろうなぁ、
と考えますがどうでしょうねぇ・・?

次作が楽しみ。

進撃の巨人(1〜11巻)

進撃の巨人(1) (少年マガジンKC)

進撃の巨人(1) (少年マガジンKC)

以前3巻まで読んでいたのをココまで放置
していたのですが、

アニメ化>ブーム>ニコ動埋まる>あわてて読み直すという・・・

結論的には”進んでないじゃん!”という
件に達したのですが。「巨人の謎解き&世界の謎」解明よりは
「巨人になれる人間が紛れ込んでいるぞー探せー!」な展開で
正直「うむむ。」

いや、これはコレで楽しさがあるのは否定しないけど・・・

ふと思ったのですがこの展開は「日本だからウケた?」という気もするのですね・
疑心暗記に駆られる「モヤモヤ感」とか
きっと皆様、漫画を楽しむスキルが高い。

アメリカだったら「くっそう!悪い巨人が攻めてきやがった!
俺はこの米国の自由の為に戦うぜ!
神の祝福がこのオレを巨人にしてくれたからな!(長い)」
などとほざき、(PAW!)とか殴る展開になりそうで・・・
(それはそれで見てみたい気もするが)

もう、とっとと自宅の地下に行け、と。
声を大にしたい。

まー今月は数量が全体に不足。
小説とかノンフィクションも読みたいん
ですけど、仕事してると時間がなぁ・・・。

うーむ。未練を残してまた来月。
ではまた。

7月読書ネタ・・・

木曜日のフルット3巻

たまにはギスギスしないマンガ、というのもいいもんです。
続きが載ってなくてイライラとか展開にハラハラとか。
心が疲れるというか休まらないというか。 
箸休めみたいなしば漬け的マンガ・・・
個人的には「今宵、アナタがネモ船長」の看板に吹いたので負け。 



魔法少女オブ・ジ・エンド3巻

(奇しくもフルットと被る三巻ですが偶然ですよね・・・。)
今回、話がかなり見えてくる構造になってますけど
魔法少女」の裏設定こと「バグ」をつく、
みたいな話が成立するのも世間の
「魔女っ娘リテラシー」の向上がもたらす
”「相対化スキル」が一般化した”という
事が言えるのではないかという結論に
達しました(個人の感想です)

ジャンルとして30年位の歴史があるので
蓄積もそうですが、セーラームーン20周年を迎え、
ジャンルとしての厚みを増す役割を
ある意味で本作が叶えてくれている訳で、
本作には「なんじゃこれは・・!」と怒る人もいるかもしれませんが、
「コレはコレ」と楽しんでいただきたいモノです・・・。
 
個人的には「どこまでも本能に忠実な」警官が好き。
「わかりやすくゲス」ってのもいいもんだなぁ・・・と
思う次第です、はい。



=僕僕先生 2・3・4巻

薄妃の恋 僕僕先生 (新潮文庫)

薄妃の恋 僕僕先生 (新潮文庫)

さびしい女神 僕僕先生 (新潮文庫)

さびしい女神 僕僕先生 (新潮文庫)

(なぜか3巻が出てこない・・・)
新潮社からでているシリーズですけど
文庫化待ちのシリーズってそう多くないの
ですが、美少女仙人と旅をする本作も
4巻に入り僕僕のルーツが見え隠れする
ストーリーの進展とともに、中華版
ああっ女神さまっ(45) (アフタヌーンKC)

ああっ女神さまっ(45) (アフタヌーンKC)

「あぁっ!女神様」であることが判明。
まぁ、それ自体はいいんですけどー。

このシリーズ「僕僕先生:胡蝶の夢」とか
名前だけで巻数表示が無いので、「アレ?これ何巻?」
店頭でも(アマゾンでも)困りますし、
即確認できない”イライラは募る”ので巻数表示して欲しいものです。

例えるならば・・・お前は「図書館戦争」か!と。
図書館戦争は文庫化に伴い巻数表示はじめました。当然だな・・)

本当にアタマにくるのです。
話はおもしろいのに、勿体ないので改善を要求。
とはいえ次巻が楽しみです。



=校舎のうらには天使が埋められている:5巻

完結しちゃいました。
 別人の視点でもう少し続くものだとばかり思いこんでいたので、
「アレレ・・・」な感じ。 
まぁ、快楽殺人的首謀者とヒロインの直接対決も見所と言えば見所ですが、
個人的にツボに入ったのは舞台になる地下室に
「アイアンメイデン」があった事
なぜかスゴい”ツボ”にはまって
読んでいて大爆笑。

まじめなシーンだったのに、何故こんなにおかしいのか解りませんが・・・
自分の変な所を再確認。

話は解決したので・・・
問題ないですがコミックス5巻の表紙イメージはかつての1・2巻のテイストに近く・・・
逆に何故3・4巻の仕様がこうなってしまったのか、非常に謎。
 (どうせなら3・4巻も揃えて欲しかったものですが・・・うーむ。)

なんで?急に普通なPOPさに・・・?謎。


(備考:「アイアンメイデン」がわからん方は「ググって」下さい。
バンドの方ではありません。ホントに何故笑ったのか・・・?)


=日本に殺されず幸せに生きる方法

日本に殺されず幸せに生きる方法

日本に殺されず幸せに生きる方法

マンガではありません。カバーがマンガっぽいデザインですけど・・・。
ツイッターで人気の方らしいのですが別の本が購入予定だったので
「作者、別な本も出てるのか・・・」と入手。
内容は日英労働環境比較と、その精神的な背景、キリスト強の影響と
外人に過労死はどう見えているのか、英国労働組合の隆盛とサッチャー改革と衰退など
ここ2・30年の英国を引き合いに「改革(笑)の隘路」にハマりつつある日本と
日本人の労働観に警告をだす内容になっております。 

まぁ、正直に言えば読んだから「幸せ」が見つかる訳ではないのですが、
こと金銭に関しては外人はシビアなので金銭面へのアプローチ。
主に副業しろとか、英語を学べ。という
結論としては至極まっとうな(かつ凡庸な)オチに回帰するのは
作者の真面目さか思われますが・・・



=パレス・メイヂ1巻

パレス・メイヂ 1 (花とゆめCOMICS)

パレス・メイヂ 1 (花とゆめCOMICS)

明慈帝亡き後、後継についた帝は女性天皇彰子様。
主人公は侍従として14歳から奉公に上がることに・・・
そこは「パレス・メイジ」と呼ばれる御所でした。

御簾越しに謁見するミカドの本当の姿は一人の少女であり、
そして育まれる感情と身分制の残酷さ・・・
まぁ、漫画なのでそこら辺は軽やかに越えていく訳ですが、
でもなかなか良いですよコレ。


=ノックス・マシン

全4章の短編からなる作品集ですが、
ノックスの十戒”モチーフの話やら
(タイムトラベル)ネタ、
有名推理小説の脇役達が勝手に秘密会議を始める話とか
人を喰ったようなユーモア小説が
ギュギュっとつまった良作集。

電子書籍を消すワームテロな話やら
本の空間に閉じこめられた工作員の話など、
表紙の変さに喰わず嫌いになるのはもったいないですな・・・。

=すべてがFになる

すべてがFになる (講談社文庫)

すべてがFになる (講談社文庫)

森作品は「気にはなるけど読んでなかった」シリーズで、本作「すべてがFになる」、
が私にとってのファースト読書。読後の感想は「ウブメの夏か?」というものでした。

文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫)

文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫)

消えた犯人はどこに?という典型的密室殺人モノでありながら、トリックの種明かしは
「なるほどー・・・」先入観による誤解とパソコン等システムのトリックがミスリード
誘い、まんまとやられてしまいました。
出されたヒントは見ていてもねぇ・・・。
多分、リアルタイムで「ホームズ」読んでいたイギリス人も
似た感覚味わったんだろうなぁ・・・としばし遠い気持ちになりました。
結構作品出てるので、直購入より図書館とか当たってみても良いかもしれぬ、と思った次第です、ハイ。



ヨハネスブルクの天使たち

ヨハネスブルグの天使たち

ヨハネスブルグの天使たち

本作はDX9と呼ばれる楽器ロボ、
ボーカロイド搭載のロボットが軸に展開する連作です。

 前作「盤上の夜」がボードゲームを軸に展開するのに合わせたかのように、本作は
ミクロボで一本筋通してみた。感じですか。

 歌を歌う”楽器としてのロボット”。
世界中に販売されたミクロボは人の暮らしに根付いています。

戦場ではガス兵器の効かないロボ兵士として活用されたり、
9・11のシミュレーションやVR自殺ごっこの素材として落下してみたり
本来の歌手的使われ方をしてみたりと、ミクロボの使用法としてはいささか過激な使われ方です。

「こんな普及の仕方はイヤだ!」
芸人鉄拳のコントを見ているようですが、
コレは「悠介節」、タダで帰してくれる訳はありません。 
小島秀夫よろしく)語りが熱量高くて困ります。
じーわじわ、と心に焦げ目がつけられる感じ・・・嫌いじゃないですが。



=====7月の漫画ネタ=============

「キーチVS」連載終了・・・完(スペリオール

キーチVS 10 (ビッグコミックス)

キーチVS 10 (ビッグコミックス)

新井氏の漫画は「暑苦しいモノ」が良くも悪くも多くて正直未読のモノが多くて・・・。
でもこの漫画はなんとなくチラ見していたのですが、この漫画の良いところは
「日本の真の権力者はアメリカ」という少し前なら「陰謀論でしょ?」となる所に
漫画メディアとして初めて”光を当てた一作”という点で「素晴らしい作品」認定。
近頃は孫崎学著作などで一部話題になってますが・・・
私は陰謀論には荷担したくない口ですが、
「この国は何か変だ」という潜在意識が具現化したモノとも
解釈できるような気がして、なんだか不気味。 

ある意味でのリアル「AKIRA」は本当はこんな結末だったんじゃないかなぁ・・・
金田も射殺されて終了、みたいに。

AKIRA(6) (KCデラックス)

AKIRA(6) (KCデラックス)

最近は”デストロイ&レボリューション”も対アメリカ仕様に
お話が進行中でこちらも盛り上がってまいりました・・・。


「競女!!!(けいじょ)」連載開始週刊サンデー

新連載 競馬ならぬ競女はプールの上に
浮かべた円盤のうえで”おしり相撲”というスポーツが一般化した社会。
新体操部のホープな主人公は家庭の貧しさ故「一発逆転」夢見て門を・・・
たた・・くのかなぁ?というなんだか。な作品が新連載。

少年誌の枠をぎりぎりまで攻めるのか・・・?と思いきや、
なんでしょう。このキン肉マンレディー」状態は。
セクシー?は許してもエロは許さないという縛り
ヤングマガジン水球漫画でも(ハンツー×トラッシュ)読んで下さい。

ハンツー×トラッシュ(1) (ヤンマガKCスペシャル)

ハンツー×トラッシュ(1) (ヤンマガKCスペシャル)

少年誌でも”PTAリミット”ギリギリまで勝負を仕掛けた
桂正和先生の魂を見習って欲しいものです。


百舌谷さん逆上する:連載終了・・・完 アフタヌーン

百舌谷さん逆上する 1 (アフタヌーンKC)

百舌谷さん逆上する 1 (アフタヌーンKC)

病としてツンデレが解釈された世界で
繰り広げられるドタバタが、まさかここまで
長期連載になろうとは思わなかった、のが正直な意見。

百舌谷さん逆上する(9) (アフタヌーンKC)

百舌谷さん逆上する(9) (アフタヌーンKC)

Mの神があらわれる瞬間と”人生の真理”をかたりつくす衝撃のラストに目が釘付け。
「人生、つらいこと多めです・・・よね?」

イニシャルD:連載終了・・・完 (ヤングマガジン

頭文字D(47) (ヤンマガKCスペシャル)

頭文字D(47) (ヤンマガKCスペシャル)

走り屋のバイブル、ここで完結・・・
レーシングドライバー育成のオチ想定内、
エンジン積み替えた段階で「もうこの次は無いな・・・(ワンピースの覇気同様)」と思っていたので。

超人バトルですよね、それにしても。夜ですよ、夜。何人か死んでてもおかしくないよこの話は・・・。


以上、七月の漫画ネタでした、8月は漫画多いかな・・?それでは、また。